介護療養型医療施設の仕事内容と特徴

介護療養型医療施設は数が少ないので、どのような仕事内容なのか知らない方も多いでしょう。介護療養型医療施設は、特養や老健と同じく24時間365日体制の入所サービスで、介護保険が適用されます。特養や老健と異なる点は、重度の四肢麻痺など医療行為が必要な利用者が入所してくる点です。したがって介護職員の仕事内容としては、自宅での生活療養に戻れるような機能訓練ではなく、食事や入浴、排せつ介助などの身の回りのお世話が主体となります。身の回りのお世話以外では、四肢拘縮の進行を抑えるためのリハビリや体調を整えるための栄養ケアなどを行っています。

介護療養型医療施設を利用者の要介護度の平均は4.4です。したがってショートステイやデイサービスなどを利用する高齢者とは違い、重度な障害や四肢麻痺があったり、意思疎通が困難である場合が多いです。また経口摂取も難しい方が多いので、食事介助も経管栄養や点滴管理、イロウからの栄養となります。難しそうな印象ですが、介護療養型医療施設には、医師と看護師が24時間常駐している手厚い体制になっているので、安心して働くことができます。その代わり給与面では、特養や老健に比べて介護療養型医療施設の方が少し安いという調査結果があります。しかし、介護療養型医療施設は、2024年までに廃止されることが決定されています。今後は介護療養型医療施設に代わり、介護医療院という施設が設立され、医療と介護の両面から利用者のサポートを行っていくことになります。